相良凌介(演-西島秀俊)の会社デスク上にあった太宰治の小説「ヴィヨンの妻」のキーホルダーが伏線っぽくて気になる!
キーホルダーは何を意味しているの?
隠されたメッセージ、太宰治の「ヴィヨンの妻」って何?
「ヴィヨンの妻」と「真犯人フラグ」のストーリーの関係性は?
ということで、
この記事ではドラマ「真犯人フラグ」の主人公、相良凌介(演-西島秀俊)の会社デスク上にあった太宰治の小説「ヴィヨンの妻」のキーホルダーについて考察していきます。
そもそもキーホルダーって何かにつけて使うのが一般的ですよね!
では何につけることが多いのかというと、
そう!鍵にキーホルダーを付けること多い!
つまり、このキーホルダーは「真犯人フラグ」のストーリーを紐解くカギになっているのではないかと考察できそうです。
もっと言えば「真犯人フラグ」の結末を示唆しているのかもしれません。
では詳しくみていきましょう!
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真犯人フラグ|凌介のキーホルダーに重要な伏線があった!?
ドラマ「真犯人フラグ」1話で凌介のキーホルダーはいつ出てきたのでしょうか?
それはストーリーの中盤から後半にかけて。
クレーマーの木幡由美(こばたゆみ)から電話があり、二宮が機転の利く対応でコトを穏便に済ませた後のシーン。
凌介のデスク上の描写がありました。
そこにあったのはドラマ冒頭シーンで撮った家族の記念写真とペン立て。
ペン立てには無造作にかけられたキーホルダーの描写が一瞬。
キーホルダーには太宰治の「ヴィヨンの妻」の文字…。
凌介のデスク上の家族写真とキーホルダーの画像がこちら。
この描写のポイントはあくまで家族写真であることは間違いありません。
しかし、この無造作にかけられた太宰治「ヴィヨンの妻」のキーホルダーこそドラマ制作者側が意図的に仕込んだ伏線ではないかと考察できそう。
この描写から読み取れること。
・林と家族写真=林が絡む家族失踪事件
・キーホルダー=物語のカギ
つまり、ヴィヨンの妻のキーホルダーが失踪事件のカギを握っているという、製作者側からの隠されたメッセージの可能性をがあると考察できそうですね。
真犯人フラグ|キーホルダーの伏線考察!太宰治の小説「ヴィヨンの妻」とは?
では、凌介のデスク上にあった太宰治の小説「ヴィヨンの妻」とはどんな内容なのでしょうか?
あらすじとポイントをまとめていきます。
太宰治の小説「ヴィヨンの妻」のあらすじがこちら。
詩人·大谷は外を飲み歩き何日も家に帰らないことが多く借金を重ね、その妻である「私」(さっちゃん)と幼い子供に貧乏暮らしをさせていた。
ある時、大谷は入り浸っている小料理屋の金を勝手に持ち出して店の主人や女将さんと悶着を起こす。翌日、私は何の当てもないまま私は小料理屋に出向き、金を返す用意ができすぐにそれが届けられるはずなのでそれまで店の手伝いをさせてもらいたいと申し出る。
一方、逃げていた大谷はバーで豪遊していたところを問いただされ、その日の夜に小料理屋に金を返しにくる。それからも私は大谷のその他の借金を返すためだということで小料理屋で働き続け、大谷は相変わらず店に顔を出しつづけ、私は幸せを感じるようになる。
それとともに店の客をはじめ世の中の人はみんな後ろ暗いものを抱えながら生きているのではないかと思い至った。
後のまたある日、新聞紙上で大谷を「人非人」と評する記事があった。それを読んだ大谷は、小料理屋の金を盗んだのは本当は家族にいい正月を迎えさせるためのことだったと嘯き、私は人非人であってもなくてもただ生きていられればいいと応えた。
引用:Wikipedia
太宰治の小説「ヴィヨンの妻」のあらすじをかなりざっくりとまとめると、
・生きることに苦しみ、酒や女に溺れる夫
・そんな夫を健気に愛し続ける妻
・妻は夫の借金返済のために働く
・働きに出た妻に変化が起こる
・妻は夫以外の男と関係をもつ
こんな感じ。
ちなみに「ヴィヨンの妻」のヴィヨンとは誰かというと、詩人フランソワ=ヴィヨンのことです。
彼は15世紀フランスの詩人ですが、同時に女性とお酒に目がない遊び人でもあったそう。また強盗や障害事件をおこした犯罪人でもありました。
太宰治はそんなヴィヨンと、主人公の夫が遊び人であることをかけて「ヴィヨンの妻」というタイトルにしています。
では、ヴィヨンの妻の結末のどうなったのでしょうか?
妻の痛ましいセリフがこちら。
「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ」
人でありながら、人の道にはずれた行いをする人間。ひとでなし。
作中には他にも妻のこんな描写があります。
私には、椿屋にお酒を飲みに来ているお客さんがひとり残らず犯罪人ばかりだという事に、気がついてまいりました。
引用:太宰治の小説「ヴィヨンの妻」
~中略~
また、お店のお客さんばかりでなく、路を歩いている人みなが、何か必ずうしろ暗い罪をかくしているように思われてきました。
~中略~
我が身にうしろ暗いところが一つも無く生きていく事は、不可能だと思いました。
ちなみに太宰治の小説「ヴィヨンの妻」は主演、松たか子さんと浅野忠信さんで映画化されています。
こちらが予告動画。
真犯人フラグ|キーホルダーの伏線考察!ヴィヨンの妻との共通点は?
では、ドラマ「真犯人フラグ」と太宰治の小説「ヴィヨンの妻」との共通点は何なのでしょうか?
真犯人フラグ1話終了時点で「ヴィヨン妻」を彷彿させる描写がこちら。
・冒頭の凌介と真帆の会話
・夜遅くまで飲んだくれる酒好きの夫の姿
・メディアに夫の悪口が書かれる点
・登場人物の多くに”うしろ暗い罪”がありそうな描写
今後の展開次第でヴィヨンの妻とリンクしそうな注視したい人物がこちら。
・真帆のとの関係が怪しい不動産営業の林
・凌介の愛人や不倫関係が匂う菱田朋子や二宮瑞穂
冒頭の凌介と真帆の会話
ドラマ1話冒頭でのシーン。
マイホーム建設予定地で凌介と真帆の会話がこちら。
凌介:「ここでずっと皆で暮らすんだね」
真帆:「えっ、光莉と篤斗はいつか出てっちゃうよ」
凌介:「寂しいこと言わないでよ」
真帆:「寂しくないよ」「おじいちゃんとおばあちゃんになったら縁側で2人でのんびりしようね」
真帆の最後の発言がヴィヨンの妻の痛ましいセリフとどことなくリンクするような…。
ヴィヨンの妻:「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ」
「うしろ暗い罪があっても2人一緒にいようね。生きていけばいいのよ」と読み取れそう。
ドラマが進むにつれて、凌介や真帆の過去の描写が明らかになってくると考察します。
夜遅くまで飲んだくれる酒好きの夫の姿
凌介は妻、姉、息子の3人が失踪した夜、シベツの映画でも観にいったと思い込むシーン。
凌介は家に缶ビールがないことで「扱い雑だな」という発言していることや、
その後、親友のバーで2時間以上飲んでから帰宅するところを考えると酒好きの夫であることが考察できます。
メディアに夫の悪口が書かれる点
炊飯器失踪事件がトレンド入り。
SNS上では悲劇の夫から、疑いの夫へと変わる。
登場人物の多くに”うしろ暗い罪”がありそうな描写
ドラマのキャッチコピー「怪しく見えたらおしまい」とあるように、
登場人物の全てが怪しく見える描写。
恐らく登場人物一人ひとりに妬みや辛み”うしろ暗い罪”のような感情を抱えながら生きていると考察できますね!
まとめ|凌介のキーホルダーに真犯人フラグの結末のヒントがあった!?
この記事では【真犯人フラグ|凌介のキーホルダーが結末?太宰治「ヴィヨンの妻」に隠されたヒントを伏線考察!】と題して、凌介の会社デスク上にあったキーホルダーについて考察しました。
ドラマはまだまだ序盤。
ここから約半年続きますので今後の展開が見逃せませんね!
はたして凌介のキーホルダーは何を意味しているのか?
そしてどこから入手したモノなのか?
どの鍵についているキーホルダーなのか?
いずれにしても今後のストーリーを占う重要な伏線である可能性は高そうですね!
まだまだ気になるところはありますが、詳細は追加情報がわかり次第更新していきます。