「喜友名諒 流派 形 段位」気になりますよね!
喜友名諒選手の空手の流派って何?段位はどれくらい?
流派の形の特徴や歴史は?
流派の形って、どんな種類があるの?
ということで、
空手男子形日本代表の喜友名諒(きゆなりょう)選手の「流派 形 段位」について詳しくまとめていきます。
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喜友名諒の流派と段位は?
喜友名諒選手の空手の形の流派は「劉衛流(りゅうえいりゅう)」で、
空手の段位は劉衛流の5段です。
ちなみにこの「劉衛流」という空手は、喜友名諒選手の師匠である佐久本嗣男さんが一子相伝の劉衛流に入門を許可され、世界的に広まった流派です。
喜友名諒選手の師匠・佐久本嗣男さんの劉衛流においての空手段位は劉衛流道統5世範士9段。
さすが、喜友名諒選手の師匠ですね!
喜友名諒の流派の特徴は?
そもそも空手の歴史は古く、1700年代~1800年代の琉球王国時代、現在の沖縄県で始まったと言われているそう。
その中でも首里手、那覇手に分けられ、貿易関係にあった中国から伝わった拳法と合わさり「唐手術」という護身術であった手を、琉球王国の士族であった首里手の糸洲安恒(いとすあんこう)師や那覇手の東恩納寛量(ひがおんなかんりょう)師などによって、1900年代に本土で小学校の体育授業として取り入れられたことで「空手」として普及したようです。
空手の4大流派とは?
そして、現在の空手の普及のきっかけとなった空手「4大流派」と呼ばれる流派がこちら。
- 松濤館流
- 和道流
- 糸東流
- 剛柔流
各流派を簡単にまとめると、
空手流派「松濤館流」
この流派はテコンドーの元になったとも言われ、空手の流派の中でも所属している人数が多い流派です。
開祖は船越義珍(ふなこしぎちん)師で、没後のちに受け継いだ弟子たちによって雅号である「松濤」をもとに松濤館流と名乗られるようになりました。
空手流派「和道流」
唯一、本土での発祥した流派であり昭和に誕生した比較的新しい流派です。
開祖は大塚博紀(おおつかひろのり)師で、松濤館流の船越師が師匠にあたります。
空手流派「糸東流」
この流派はそれぞれの教えや古武術などを改良し、現在の形になったと言われています。
技は細かく派手ではありませんが、実践に一番強く意識していることが特徴。
開祖は摩文仁賢和(まぶにけんわ)師で、那覇手と首里手の糸洲師と東恩納師の頭文字を取り「糸東流」と名乗ったことが始まりです。
糸東流と言えば、空手女子形日本代表の清水希容選手。
空手界の綾瀬はるかと呼ばれる美人で可愛い空手かですね!
清水希容選手についてまとめた記事はこちら。
空手流派「剛柔流」
この流派の開祖は、宮城長順(みやぎちょうじゅん)師で1930年ごろ当時、唐手であった系統を「剛柔流」と名乗ったことが始まりであり、那覇手の東恩納師から学んだ教えをもとに作られたと言われています。
空手の普及につながった4大流派を見てきましたが、喜友名諒選手の空手流派「劉衛流」はありませんでした。
その理由は「劉衛流」が門外不出だったから!
空手の流派「劉衛流」とはいったいどんな流派なのでしょうか?
流派「劉衛流」の特徴は?
喜友名諒選手の空手流派「劉衛流」にはどんな特徴があるのでしょうか?
この流派の特徴は「沖縄劉衛流空手・古武道龍鳳会 羽地龍鳳館」に記載されている内容を引用します。
その内容がこちら。
技は湧き出る泉のごとく、淀むことなく変化させていく
相打ちの先
劉衛流の技法や形の中に顕著に現れています。
一足二拳
一歩踏み込む間に、二本突きます。
一眼二足三胆四力
二番目に大事なのは、立ち方・足の運び等の運足法です。
三番目に大事なのは、胆力(勇気や決断力)
最後に、力
技の意に即して、それぞれ呼吸法も変化する
①ゆっくり吸って、早く吐く。
②ゆっくり吸って、ゆっくり吐く。
③早く吸って、ゆっくり吐く。
④早く吸って、早く吐く。
⑤ゆっくり吸って、連続して吐く。
⑥息を切りながら連続して吸い、1回で吐く。
喜友名諒の流派を代表する形の種類は?
喜友名諒選手の空手流派の形の特徴は2つ。
- 技が攻防一体
- 技の連続動作が非常に多い
では、先述した内容を踏まえて、
喜友名諒選手の空手流派「劉衛流」の形の種類を動画で紹介します。
喜友名諒選手の得意な形は主に4つ。
・アーナン
・アーナンダイ
・オーハンダイ
・オーハン
流派「劉衛流」形の演武を動画で!
喜友名諒選手の流派「劉衛流」形の演武「アーナン」「アーナンダイ」「オーハンダイ」を動画で詳しく見ていきましょう。
喜友名諒選手の流派「劉衛流」の形の演武がよくわかる動画がこちら。
劉衛流「アーナン」
劉衛流の特徴的な動きが多い形
実践的な動きを正しく演舞することが重要
ジグザクで前進、喉をつかむなどの動き
劉衛流「アーナンダイ」
劉衛流で最高レベルとされる形の一つ
中国拳法の動きが入っている
手数の多い形で、「貫手」、「一足二拳」(1歩進むときに2本突く)の技が多い
四方に連続蹴りをするところも難しい
劉衛流「オーハンダイ」
手数の多い形
繊細さとバランス感覚が求められる
一歩出る間に「突き」「受け」「貫手」の3つの技を極めたり、同じ足で前蹴りから足刀へ転じる
こちらの動画には、劉衛流「オーハン」はありませんが、もしかするとオリンピックの試合でも見ることが出来るかもしれません。
「劉衛流」の他の形の種類は?
喜友名諒選手の師匠・佐久本嗣男氏が「劉衛流」の形の種類について語っている動画がこちら。
佐久本嗣男氏が教える「劉衛流」の基本の形には、
・ニセンシー
・サンセイールー
・セイサン
・パイチュー
・ヘイクー
・パイクー
・アーナン
・アーナンダイ
・オーハン
・パイホー
があるようです。
喜友名諒の空手流派「劉衛流」の歴史と伝承は?
では、喜友名諒選手の空手流派「劉衛流」が4大流派にない理由がわかる歴史と伝承についてまとめていきます。
劉衛流の流派の名前の由来は、始祖・劉龍公の「劉」と2代目・憲里の唐手名である衛克達の「衛」をとって「劉衛流」となったようです。
では、この空手にはどんな歴史があるのでしょうか?
劉衛流の起源は1800年代中期の中国。
始祖・劉龍公の下で技を伝授された2代目・仲井間宗里によって沖縄に伝来したのが1845年頃とされています。
当時の日本は鎖国しており、清国での武者修行を口外できる時代ではありませんでした。
また中国武術は秘密主義が強く、軽々しく弟子を取ったり流派を名乗ることは禁じられる傾向にあったと言います。
そのため、以来百年あまり仲井間家に伝わる一子相伝の武術として継承されることになります。
2代目・仲井間宗里は家訓として次のような言葉を遺しています。
武力は心の支え、身の守り
引用:佐久本嗣男空手アカデミー
みだりに発動すべきものでもなく
軽々しく他人に伝授してよいものでもない
門外不出、一子相伝せよ
(仲井真憲里の家訓)
この教えが固く守られ、門外不出の秘伝として長らく世に出ることはなかったようです。
しかし、4代目・仲井間憲孝は「門外不出という閉鎖性が時代の勢いに馴染まない」と考え、佐久本嗣男さんの弟子入りを許可。
以後、劉衛流はその圧倒的な強さから広く名を知られるようになります。
現在では門戸が開かれ、多くの門下生が指導を受けています。
喜友名諒選手の空手の流派「劉衛流」の詳しい歴史と伝承についてはこちらのサイトで詳しく紹介されています。
まとめ|喜友名諒の流派・段位・形の種類~歴史と伝承まで
この記事では【喜友名諒の流派と段位は?劉衛流の形の種類や特徴を動画でまとめ】と題して、喜友名諒選手の空手の「流派、段位、形の種類から歴史まで」をまとめました。
喜友名諒選手の空手流派は「劉衛流」。段位は「劉衛流5段」の師範代。
喜友名諒選手の得意な形の種類は「アーナン」「アーナンダイ」「オーハンダイ」
最後に喜友名諒選手選手のプロフィールをざっとまとめておきます。
本名:喜友名諒(きゆな りょう)
引用:東京オリンピック公式サイト
生年月日:1990年7月12日
年齢:31(※2021年7月現在)
出身地:沖縄県沖縄市
出身大学:沖縄国際大学
出身高校:興南高校
出身中学:沖縄東中学校
身長:170cm
体重:78kg
所属:劉衛流龍鳳館
出場種目:空手男子形
喜友名諒(読み方:きゆな りょう)選手は沖縄県出身、1990年7月12日生まれで現在の年齢は31歳、日本の空手家。所属は劉衛流龍鳳会(読み方:りゅうえいりゅう りゅうほうかい)。
男子形 個人戦で、2014・2016・2018年 世界空手道選手権大会 優勝[、全日本空手道選手権大会では、2012年から2019年まで8連覇を達成。
2019年12月プレミアリーグマドリード大会終了時のランキングポイントで全日本空手道連盟が定めた日本代表選手選考基準の条件を満たし、2020年東京オリンピックの日本代表候補選手の男子形に内定。
プレミアリーグ優勝回数は2020年1月24日まで19回を記録し、ギネス世界記録に認定される凄い人物。