2022年7月19日にプロ転向会見を行った羽生結弦さんの言葉は、私たちをポジティブにして前に進ませてくれる名言ばかりです。
羽生結弦さんにとっての、目標や努力や、限界についての考えなど、どんな風に思っているんだろう、参考にしたいなと思いますよね!
プロ転向会見の後に羽生さんが語った言葉もお伝えしていこうと思います。羽生さんの力強い名言の数々を読んで、ぜひ明日への活力にして下さい!
すぐ読める目次はこちら
羽生結弦の有名な言葉!名言が心に響く!
羽生結弦さんの言葉、話すことがどれも胸を打つものばかり。先に箇条書きでお伝えしていますが、この後の項目で詳しくご紹介しています!
【目標】
「やっぱり目標って、出来なかったら目標じゃない」
【努力】「報われない努力」の真意とは?
「努力はウソをつく。でも無駄にはならない」
「報われない努力」はあるけど「何かしら信じて突き進んできた道は残ってる」
【プレッシャーと緊張】
「プレッシャーがあるからこそ絶対にいい演技ができる」
「緊張すらも味方につけられたらいいなと僕は思ってる」
【希望】希望が持てずにいるとき
「真っ暗だからこそ見える光があると信じています」
「頑張りは必ずどこかで実る」
【引退や限界について】
「引退という言葉は使いたくない」
「これからさらに上手くなれる」
【頑張るための自分の言葉】
「絶対に勝ってやる」その自分の言葉を見て頑張る。
羽生結弦の有名な言葉!プレッシャーや努力について。「報われない努力」という言葉の真意は?
羽生さんの、目標や努力やプレッシャーについての言葉、それらの言葉の真意など、順を追って詳しくご紹介していきます。
羽生結弦にとっての目標とは。「僕が目指すのは自分」
羽生結弦さんは2011年のロシア杯でシニアのグランプリで初優勝しました。16歳だった当時は、まだ優勝候補にも挙げられていませんでしたが、「ロシア杯は1位になります」と宣言していました。
「やっぱり目標って、出来なかったら目標じゃない」
「どんなに高い目標でもいつかは達成しなきゃいけない訳だから、逃げないで、言葉にして言うようにしてるんです」
(羽生結弦/Number1000号 2020年3月26日)
https://number.bunshun.jp/articles/-/853957:スポーツ名言セレクション、Number Web(2022年7月19日)
羽生さんは、目標を言葉に出して言うことで、自分を駆り立てて追い込んでいるんですね。達成できなかったらどうしようとか、始まる前から尻込みすることってありがちですが、宣言して腹をくくることって大切なんだなと気づかされます。
その後、羽生さんは、ソチ五輪でアジア男子として初の金メダルを獲得しました。
その頃の羽生結弦さんの言葉です。
「僕が目指すのは自分」(羽生結弦/Number852号 2014年4月24日)
「僕はもっと上手くなりたくて、それには誰かを超えれば良いというようなゴールがない。だから今僕が追いかけているのは、選手でもなく、人でもなく、モノでもない。」
「誰かを目指すのではなく、僕が上手くなりたいという気持ちで燃えています」
https://number.bunshun.jp/articles/-/846383?page=2:スポーツ名言セレクション、Number Web(2020年12月25日)
他の人との競争じゃなく、自分を越えることを目指すということですね。私たちは、つい、自分と他人とを比べがちですが、羽生さんの目標設定の仕方、見習いたいなと思いました!
羽生結弦にとって努力とは?「努力はウソをつく。でも無駄にはならない」、「報われない努力」もある
2014~2015年のシーズンで羽生さんはグランプリファイナルを2連覇しましたが、2016年 には左足の靱帯損傷などもあり、苦しいシーズンでしたが、その後、2016年のオータムクラッシック(10月1~2日)では世界初4回転ループに成功しています。その試合前に出演したテレビでのインタビューで、努力についての名言がありました。
「努力はウソをつく。でも無駄にはならない」
「努力がウソをつかないんだったら、やっぱり練習を一番している人が、毎回毎回、優勝できると思う。」「(オリンピックを観ていて)どれだけ努力している人も、勝てない時は勝てないんだなって思ったし、逆に本当に若い選手が勢いで取っちゃうっていうこともあるので、そういう意味では努力っていうのはウソをつく」
「だけど、そのウソ自体は無駄ではないし、そのウソをつかれるからこそ、もっと違う努力をしなきゃいけなかったり、もっと努力の正解を見つけることが大切じゃないかなって思います」
羽生さんほどの努力家でも、というか、だからこそなのかもしれませんが、「努力はウソをつく」と思うのですね。北京オリンピックの男子シングルで4位に終わった後には、努力について「報われない」という言葉もありました。下記が、その言葉です。
「正直言っちゃえば、やっぱり、報われない努力ってあるなっていうのと、僕は命がけで、このオリンピックという舞台まで本気で練習してきて、命がけで演技をしたときに、こうやって、できなかったことに関しては無駄だったなって、正直思ってます。悔しいですけどね」
羽生さんの口から、報われない努力なんて言葉が出るなんて!と思いました。インタビューしていた松岡修造さんも、そんなこと言う人じゃないから辛かったと言っていました。
努力って報われないこともある……と、ここで、聴いているほうも気持ちがしぼんでしまいそうなのですが、この言葉には続きがあるんです! 以下、その言葉全文です。
「でも、絶対、信じなかったら、命がけでなんか練習できない、努力できないと思う。でも僕はそれをやってきたと思える。僕は努力してきたことが、結局はできなかったという理不尽にぶちあたってしまいましたけど、絶対、何かしら信じて突き進んできた道は残ってるんで、いつか振り返ったときに、僕自身も含めて、無駄じゃなかったって言えたらいいですね」
努力は報われなかったと、羽生さんは、きっと辛くて悔しい気持ちを抱えていたのだと思いますが、それでも、努力してきたことは、いつか無駄じゃなかったと思えるときが来るとそう考えよう、ということですね。
努力は報われないかもしれないけれど、無駄ではない! やっぱり強気で立ち向かう真摯な羽生さんらしい哲学だなと思いました!
「死んでもやれよ」みたいなことをずっと(自分に)言いながらやっていましたけど」とも羽生さんは言っていました。そこまで追い込んだからこそ、出てくる言葉なんですね。
努力しても報われるかどうかわからないと、最初から気持ちが萎えることって、けっこうありますが、努力にウソをつかれても、無駄じゃないと思って自分も頑張ろう!と、励みになりますね!
「しんどいけど、楽しい」と言い、「やっぱり、燃えますね。負けるの嫌いなんで」と言って笑う羽生さんは、どこまでも努力家です。
羽生結弦にとってのプレッシャーや緊張とは?
オリンピック連覇や世界での大会など、羽生結弦だということだけでも、大きなプレッシャーがあるに違いないと思うのですが、そんな羽生さんにとって、プレッシャーや緊張って何なのでしょう?
「プレッシャーをすごく嫌う必要もないと思う」
「プレッシャーがあるからこそ絶対にいい演技ができると思うんですよ」
「緊張すらも味方につけられたらいいなと僕は思ってる」
「期待される感覚が好き。それはプレッシャーじゃなく快感なんです」
プレッシャーや緊張についての、これらの羽生さんの言葉は、2018年に羽生さんがオリンピック二連覇を成し遂げる前のものなんです。
競技会に出るだけではなくて、さらに連覇なんて、きっと、ものすごい重圧に違いないと思うのですが、それを逆にプラスに変えるなんて、なんてメンタルが強いんだろう!と思います。
羽生結弦が語る希望
羽生結弦さんは、コロナ禍で世の中が苦しい状況にあるときに、オリンピック委員会の公式Twitterアカウントからメッセージを発信しています。
「真っ暗闇なトンネルの中で、希望の光を見いだすことはとても難しいと思います。でも、3・11の時の夜空のように、真っ暗だからこそ見える光があると信じています」
きっと羽生さんも、暗闇にいるような苦しい状況のとき、3.11の時の夜空を思いだしたのでしょうか。怪我やプレッシャーと戦いながらスケーターとして活動してきた羽生さんから言われると、重みも説得力もありますね。
「無理をなさらず、周りにいる方々を信じて、頼って下さい」とも言っています。優しい言葉ですね。
https://twitter.com/teamjapan/status/1251022418094649345:TEAM JAPAN公式Twitterアカウント(2020年4月17日)
福島県の被災地を訪問したときに知り合った少年には「頑張りは絶対どこかで実るから」と励ましの言葉をかけていました! その少年は前回の訪問のときには、まだ小学生だったそうですが、今回は中学生。羽生さんの頑張りや希望に満ちた言葉は、きっと彼の心に残りますね。
2022年8月の24時間テレビでは、北京オリンピックのショートプログラムだった「序奏とロンド・カプリチオーソ」を完璧に演じたところが放送されました。その際に招待されていた福島県の被災地の女性には、
「やっとこれを乗り越えてまた前に進めるなって僕自身が思えたので、皆さんの中で何かほんの1秒でもいいので、前に進むきっかけになってたらいいなって思います」と言っていました。
前に進む後押しをしてくれる言葉を、羽生さんからはたくさん聞いている気がします!
https://www.youtube.com/watch?v=SyOIPFKSXII:プロ転向後テレビ初演技「前に進むきっかけになったら」被災地の女性と再会 日テレNEWS(2022年8月29日)
羽生結弦の「発明ノート」! 自分の言葉を見て頑張る
羽生さんは、子どもの頃から、毎日の練習で気がついたことや、コーチに言われたこと、自分の気持ちや決意などを書く「発明ノート」があるそうです。ノートについて羽生さんは「調子が悪くて何がなんだかわからなくなったときに、昔の自分の言葉とかを見て頑張っています」と言っています。
「絶対に勝ってやる」と太い文字で書かれたページもあり、その言葉はいちばん読み返すことが多いそうです。
子どもの頃から、そんな勤勉な習慣があるなんて凄いですね。
練習で気がついたことを細かく書いておくなんて、けっこう面倒な事だと思うのですが、きっと小さなことでも後で壁にぶつかったときの解決の手助けになるのですね!
羽生さんのような一流のアスリートではない私たちでも、日々の気づきを記録したら、後で役立てることができるのかも! と思いました。気をつけないと、愚痴ノートになってしまいそうですが!
道を究めた人は「自分ノート」に何を書いたか。(東洋経済ONLINE、2018年3月20日)
https://toyokeizai.net/articles/-/212804
羽生結弦の有名な言葉!羽生結弦のスケートに弱音は存在しない!
羽生結弦さんは、弱音を吐きたくなったり、心が辛くなったりしないのでしょうか? そんなネガティブになったときの言葉も知りたいですよね。
そんな弱音や「限界」や「引退」という言葉についての羽生さんの言葉をお伝えしていきます。
羽生結弦も弱音を吐くことがある?!
羽生さんは、日テレの番組で、プロアスリートとしての未来について有働由美子さんからインタビューされていました。
力強い言葉の数々に、有働さんは思わず、弱音を吐きたくなったりしないのですかとしつもんするのですが、それに対しての羽生さんの返答は、なるほどと大きく頷いてしまう羽生さんらしいものでした。
弱音は吐くべきところで吐くんで。皆さんが観たい羽生結弦とか、皆が求めてる羽生結弦っていう、羽生結弦のスケートっていうものの中に、弱音は存在してないと思うんですよね。僕自身もそんなところを見せようとは思わないんですよね。
https://www.youtube.com/watch?v=tcFacnND7hw:有働由美子が迫る「プロアスリート」として描く未来は? 日テレスポーツ(2022年7月22日)
羽生結弦のスケートには弱音は存在してない! 確かに、強く、優しく、いつも戦っているイメージですよね。
羽生結弦にとって「限界」とは?
アスリートに“引退”はつきものですが、羽生さんは体力とかそういうものの限界について、どう思っているのでしょう? 限界についての羽生さんの言葉をリサーチしてみました。
2022年7月にANNのニュースで、松岡修造さんから、体力の限界について訊かれたときの、羽生さんの返答です。
「たぶん、テニスで捉えたら、これは、プロが引退ではないんですよ。テニスで例えたら、やっとアマチュアからプロテニスプレーヤーになれたぐらいなんですよ。僕自身の体に関しては、もちろん足首が心配っていうのはあるんですけど…(中略)テニスプレーヤーで40歳ぐらいでめちゃくちゃ上手い人っていらっしゃるじゃないですか。フィギュアスケートって、そういう例がないから、わかりづらいだけであって、これからさらに上手くなれるんだって、正直思ってるんですよね」
つまり、前例がないというだけで、いま体力の限界なのかどうかわからないということですね!
できると思うことが成功の鍵だと聞いたことがありますが、今が限界だと決まったわけではないと考えることが大切なんだ!と思いました。
羽生結弦が話す心の限界について
プロ転向の会見後、羽生さんは心の限界についても話しています。
「何回も、心がなくなっちゃうっていうか、心が無としてやっているときはありました」と言う羽生さん。でもそんな羽生さんを支えたのは、「スケートをやっていて皆さんに観てもらうのは楽しいな」ということだったようです。
辛い言葉ですね。羽生さんも、これまでに心が追い込まれて辛くなるときがあったんだと、ハッとしました。でも、表現者として演技を観てもらうことが支えになって、またさらなる成長に繋がっていたんですね。
心が辛いときに、スケートを観てもらうという自分が好きなことをプラスの推進力に変えられる強さって、羽生結弦さんならではですね!
「北京オリンピックというもので、挑戦して、失敗して、つかめなくて、報われなかったっていうふうに思える自分がいて、でもそれを応援して下さったり、その姿に何かを感じて下さった方々がたくさんいるという事実が、僕を今でも救って下さってますし、僕もこれからまだまだ頑張って、一緒に走っていただけるのであれば、一緒に夢というものを目指して走って行きたいなって思ってます」
https://www.youtube.com/watch?v=JpNtUgkPUYM:「お疲れ様は、ちょっと悔しい」羽生結弦“競技引退”松岡修造が聞く今の思い ANNnewsCH (2022年7月20日)
心が辛いときもあったとストレートに認めて発言するのに、最強に強くもあるという、羽生さんは、観ている人に力をくれるアスリートですね。どこまでも一緒に走りますよ! 応援しますよ!と言いたくなります!
羽生結弦は「引退」についてどう考える?
2022年7月19日の羽生結弦さんのプロ転向会見より先に、「引退」なんていうニュースが先にネットに流れて驚きました。
競技には出ないということイコール引退ではないんだ!と、プロ転向会見でわかりましたが、羽生さんは別の機会に、
「引退という言葉は使いたくない」とも言っていました。「引退」という言葉を使いたくないことについて、羽生さんは下記のように話しています。
「引退って、引くとか退くとかっていう意味があるじゃないですか、アマチュアからプロになるということは次のステージに上がっているはずなんですよね。
それを僕はちゃんと感じながらプロに行きたい。そして、スケーターっていう、アーティストとか表現者みたいなところに甘えるんじゃなくて、もっともっとスポーツとしてのフィギュアスケート、アスリートとしてのフィギュアスケートっていうものを突き詰めて頑張っていきたいなって思って、引退っていう言葉は使いたくない、むしろこれから頑張っていく決意なんだってことを伝えたいなと思った記者会見でした」
羽生さんは、「HANYU YUZURU」というYouTubeの公式チャンネルを開設して、プロアスリートとして情報発信を始めています。競技会ではない場所を活躍の場として選んで、スケーターとしてさらに進化していく、ということですね。
羽生さんのプロスケーターとしての活動によって、フィギュアスケーターや、もしかしたら他のスポーツのアスリートにも、引退ではない新たな道ができるのかもしれないなと思いました。
自分の道を自分で切り開いていく、羽生結弦さんから、これからも目が離せませんね!
羽生結弦の名言・格言集!
引き続き、様々な場面での羽生結弦さんの名言を駆け足でご紹介したいと思います!
落ち込んだときの乗り越え方
落ち込んだときにどのように乗り越えるか。
“僕は、落ち込んでしまってもいいと思っています。
ちゃんと落ち込んで、悲しんで、涙や言葉として吐きだしてあげるようにしています。
落ち込んでも、うまくできなくても、心の声を聞いてあげてください。”
コーセー、スポーツビューティニュース、アメーバブログ(2021年9月29日)
>> https://ameblo.jp/kose-sports/entry-12698018735.html
元気の源
“僕は、目標を達成できた時の達成感が大好きで、小さい目標やちょっとしたことでもいいので達成感を感じるようにしています。
そして何より、みなさんにスケートを観ていただいたり、そこに気持ちを込めることも、僕の元気の源です。”
コーセー、スポーツビューティニュース、アメーバブログ(2021年10月13日)
>>https://ameblo.jp/kose-sports/entry-12698018928.html
情熱の源
“僕の情熱の源は勝利です。情熱をもっていると、人は何倍ものちからを出すことができます。情熱を忘れずに、これからもスケート人生を頑張っていきたいと思います!”
コーセー、スポーツビューティニュース、アメーバブログ(2019年3月16日)
>>https://ameblo.jp/kose-sports/entry-12443587410.html
羽生結弦に「休み」はない?
競技生活からプロ転向へと、すぐに新たな挑戦をしているような羽生さん。休みを取りたいって思ったりしないのでしょうか。
インタビューで訊かれた際には、一言でズバッと、「もともと、ぜんぜん休んでないんですよ、僕」と言っています!
羽生結弦の有名な言葉!報われない努力でも信じて突き進んできた道は残ってる!
いかがだったでしょうか? 羽生結弦さんの前向きな名言と言葉の数々。どれも心に刺さります。進化し続けていこうとする心意気も、とても胸に響きますね。
「努力はウソをつく。でも無駄にはならない」
「報われない努力」はあるけど「何かしら信じて突き進んできた道は残ってる」
「頑張りは必ずどこかで実る」
「羽生結弦のスケートに弱音は存在しないと思う」
羽生結弦プロフィール
1994年12月7日生まれ。宮城県仙台市出身のフィギュアスケーター。現在はプロアスリート。2018年、個人として最年少で国民栄誉賞受賞。
2014年ソチ五輪・2018年平昌五輪2大会連続オリンピック金メダリスト。
2020年主要国際大会6冠全制覇。2016年世界初の4回転ループジャンプに成功。
2022年北京オリンピックにて、公認大会での史上初4回転アクセル公認。